台湾の南約160キロにある岩だらけで吹きさらしのこの島に、輸送機MV22オスプレイが着陸すると、米海兵隊と陸軍の兵士たちが飛び出した。対戦車ミサイル「ジャベリン」や地対空ミサイル「スティンガー」の発射装置などを運び出し、スイカ畑の隣にキャンプを設営した。島の反対側では、揚陸艦から高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」1台が上陸した。ハイマースを使えば数百キロ先の艦船も狙うことができる。23・24日に行われたこれらの訓練は、米国とフィリピンによる過去最大規模の年次軍事演習の一環だ。今年の演習では初めて、フィリピン北部の防衛と、中国が台湾を武力で制圧しようとした場合の紛争への備えにも焦点を合わせた。
台湾南方の島で米軍演習 対中国に備え
フィリピンとの過去最大規模の合同演習の一環、戦略的に重要なバシー海峡の防衛に焦点
有料会員限定
あなたにおすすめ