グーグルを傘下に抱えるアルファベットが25日発表した1-3月期(第1四半期)決算は、グーグルの広告収入が2四半期連続のマイナスとなった。広告収入は前年同期比約1%減の545億ドル。減収は2004年にグーグルが上場して以来3度目で、昨年10-12月期(3.6%減)に続き2四半期連続。決算発表を受けて、時間外取引で株価は3%余り値上がりしている。同社はあわせて700億ドルの自社株買い計画についても明らかにした。アルファベットの総売上高は前年比2.6%増の698億ドル。クラウド事業が引き続き伸び、全体を押し上げた。営業利益は174億ドルと、前年から13%減った。グーグル傘下の動画共有サイト、ユーチューブの広告収入は前年比2.6%減で、3四半期連続の減収となった。ユーチューブは通常、検索広告と異なり、景気に不透明感が強まると急激に落ち込みやすい「ブランド広告」から多くの収益を得ている。