ウクライナが米国から今後も継続的な軍事支援を受けられるかどうかは、近く予定している大規模な反攻作戦での成功が左右しそうだ。米議員や西側の当局者はこう指摘する。ウクライナはロシアを撃退して領土を奪還する構えだが、望んでいたほど軍装備を盤石に増強できていない。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は本格的な作戦の実行を控え、西側諸国に引き続き軍事・金融支援を提供するよう強く要請している。バイデン米政権は必要な限りウクライナへの支援を提供するとの立場を貫いているが、共和党内では一握りの強硬派が支援継続に対して反対を唱えており、一部でこの問題が火種となっている。共和党が過半数を握る下院では、ケビン・マッカーシー下院議長(共和、カリフォルニア州)が「ウクライナに白紙小切手」を渡すべきではないとけん制しており、今後の対ウクライナ支援については議会での風当たりが強まりそうだ。
ウクライナ反攻作戦の成否、米の追加支援を左右
ウクライナが春の猛攻に備える中、米国では支援に対する機運に陰り
有料会員限定
あなたにおすすめ