米ファストフード大手マクドナルドを理解することは、非常に大きな数字をかみしめることを意味する。1963年に10億個目のハンバーガーを販売し、大きな話題となったマクドナルドはかつて、販売数が10億個単位、その次の段階では50億個単位で増えるたびに米国内店舗の外の看板「ゴールデンアーチ」に記録していた。だが1990年代には12桁に達したため、ついに数えるのをやめた。25日に発表された1-3月期(第1四半期)の業績報告だけでなく、同社にはいまでも驚くべき数字が並んでいる。世界最大の外食チェーンとしての圧倒的な強さとデジタル技術を駆使した手法で、ファストフードのライバル企業を大きく引き離している。例えば、アプリ分析会社アップトピアによると、同社のアプリは昨年、世界中で1億2700万件ダウンロードされた。フードデリバリーのウーバーや電子決済大手ペイパル、アマゾン・プライムビデオのダウンロード数を上回り、大手出会い系アプリのTinder(ティンダー)の2倍、さらには次に業態が近い大手の競合スターバックスの4倍近い数だ。ファストフード大国の米国でさえ、昨年のダウンロード数は同業で競合する2位、3位、4位のアプリを合わせた数に匹敵するほどだった。
マクドナルド業績好調、他社よりも愛されるワケ
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