英競争当局の競争・市場庁（CMA）は26日、米マイクロソフトによる米ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザードの買収を認めない判断を示した。マイクロソフトが合意発表後に提案した対策では、競争上の懸念を十分に和らげられると納得できなかったためとしている。CMAはこの750億ドル（約10兆円）規模の取引について、英ゲーム業界の競争を阻害する可能性があるとして、数カ月前から審査していた。CMAの調査は英国市場に焦点を当てたものだが、法律専門家の見方では、今回の判断によって買収が完了できなくなる可能性もある。ビデオゲーム業界は世界的に複雑に絡み合っており、マイクロソフトとアクティビジョンが完全に英国市場の外で事業展開することは現実的でないと、専門家はみている。