フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズが26日発表した1-3月期(第1四半期)決算は、約1年ぶりの増収となった。広告事業で改善が続いていることが寄与した。売上高は前年同期比3%増の286億ドルとなり、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の約277億ドルを上回った。発表を受け、メタの株価は時間外取引で終値比約9%上昇している。厳しい経済情勢や、ターゲティング広告に対する規制強化、2021年のアップルの広告トラッキング仕様変更による影響などがデジタル広告市場の重荷となってきた。メタは動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」との競争も激化している。メタの2022年10-12月期の売上高は前年同期比4.5%減だった。同社は広告効果を高めることを目指し、人工知能(AI)関連の投資を拡大している。AI分野での取り組みなどが、業績回復に向けた取り組みの柱となっている。