欧州連合(EU)は4月28日、ウクライナ産の農作物について、さらに1年間関税を免除することで合意した。この暫定的な合意はウクライナの疲弊した農業にとって朗報だ。しかし、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が世界の食料供給を混乱させ続けているため、さらなる問題が待ち受けている。  EUは昨年、ロシアがウクライナの港湾都市を占領し、黒海の封鎖を開始したことを受け、ウクライナ産農作物に対する関税を撤廃した。この措置はウクライナ産穀物の陸路での輸出を促進することを目的としていたが、東欧数カ国の農家は、ウクライナ産品の流入によって自分たちが生産した作物の価格が押し下げられたことに怒っている。