米国でアクティブ運用の上場投資信託(ETF)への資金流入が加速している。約7兆ドル(約960兆円)に上るETF市場全体でアクティブファンドが占める割合は資産ベースで6%に満たないものの、ブルームバーグ・インテリジェンスによると、年初からのETFへの資金流入額では約30%を占めた。アクティブETFは昨年も人気を集め、ETFへの資金流入額の約14%を占めた。データ分析会社ベッタファイの調査責任者、トッド・ローゼンブルース氏は「現在の市場のボラティリティーを背景にアクティブETFへの関心が高まっている」と指摘し、多くの資産運用大手が特定の運用戦略に基づくETFを提供していることも背景にあると語る。米国でアクティブ運用の株式ファンドの運用成績は長期的にはベンチマークとなる指数を下回ることが長年の研究で示されているものの、年初からの資金流入はアクティブファンドの人気が根強いことを物語る。
アクティブETF、米市場で資金流入加速
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