インドの株式市場は、中国の株式市場よりも長期的に見て有望なのか。インドの人口が世界一になる見通しであることを受け、一部のエコノミストはそうみている。人口動態は宿命だと彼らは考えている。長年にわたり中国の人口が世界最多となっていたが、国連によると、インドと中国それぞれの人口は現在約14億人と拮抗(きっこう)している。インドの人口はまだ世界一ではないとしても、年内にはそうなる見通しだ。また、2100年にはインドの人口は15億人、中国の人口は8億人になると予測されている。調査会社ネッド・デービス・リサーチの主席エコノミスト、アレハンドラ・グリンダル氏は、人口が多いことが、必ずしも経済や株式市場の押し上げに結びつくわけではないと話す。経済成長を予測する上でより重要な変数は、生産年齢人口の大きさだ。株式市場の長期的な見通しに関しては、「成熟年齢人口」の大きさがさらに重要だという。