トム・クルーズは昨年の夏、映画館を救ってくれた。だが、今夏にまた彼を頼るわけにはいかない。夏の映画シーズンが始まり、興行収入が新型コロナウイルス流行前の水準に迫るとの期待が高まっている。「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は4月5日の公開以来、全世界で10億ドル(約1350億円)以上の興行収入を記録し、今夏の映画シーズンの好調を予感させている。一方、先週末に北米で公開された「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」の興行収入は1億1400万ドルと、まずまずのスタートを切った。直近のデータを踏まえると、今年の北米興行収入は2019年の同時期と比べて約25%低い見通しだ(ボックス・オフィス・モジョ調べ)。昨年のこの時期には同43%だった。