ジョー・バイデン米大統領と共和党議員らは10日、米政府のデフォルト(債務不履行)が数週間後に迫る中、債務上限の引き上げを巡りにらみ合いを続けた。下院共和党は債務上限を引き上げる代わりに政府歳出の削減を要求しているが、バイデン氏や議会の民主党議員らは条件を設けず政府債務を引き上げるべきとし、共和党の姿勢は無責任だと述べている。9日行われたバイデン氏と議会指導部との会談は緊迫したものとなったが、大幅な進展は見られず、10日になっても議会スタッフやホワイトハウス側近の間で協議が続けられた。バイデン氏は11日にも民主・共和両党の幹部らと会談する予定になっている。バイデン氏やホワイトハウスの上級顧問はこうした事務レベル協議について、支出のみに焦点を当てるべきだとし、債務上限引き上げをめぐる交渉に踏み込んではならないと主張。ただ、民主党議員の一部は政府支出に関する話し合いについて、債務上限を巡る駆け引きにつながる可能性があることを舞台裏で認めている。
バイデン氏と共和党、債務上限巡る駆け引き続く
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