元日本代表が提唱する
「2歳からの腸育」とは?

 今年2月、子ども向けに特化した腸活食品「kids base(キッズベース)」を発売したのは、腸内細菌の研究をベースに腸ケア商品を開発・販売するスタートアップの「AuB(オーブ)」です。

 社長を務めるサッカー元日本代表の鈴木啓太さん(41)は、アスリートたちの腸内環境の研究成果をもとに「2歳からの腸育」を提唱しています。

子どもが6歳になるまでに「腸活」すべき理由、アスリートの腸から得たヒントとは「腸を意識することが自分の選手生活を支えた」と語る、AuB社長のサッカー元日本代表、鈴木啓太さん

 調理師の母から「人間は腸が一番大事」と言われて育ち、常日頃、腸のために健康を意識していたという鈴木さん。浦和レッズや日本代表チームで活躍した現役時代の試合経験から「おなかの調子とコンディションには相関関係があるに違いない」と確信したそうです。

 腸の研究者に会って最新の知見にふれるうち、「アスリートの腸内環境を解析すれば、人々のヘルスケア向上に広く役立てられるのでは」と考え、第二の人生をささげようと決意。引退後の2016年、オーブの社長に就任しました。

 以来、精力的に取り組んでいるのが、アスリートの便の採集・解析です。

 現役時代のスポーツ界の人脈をフルに生かし、これまでにラグビー日本代表の松島幸太朗選手、箱根駅伝で「山の神」とうたわれた神野大地選手、オリンピック金メダリストらも含む約1000人から協力を得ました。