米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は、もはや利益を犠牲にして会員数を追いかけるつもりはないと語った。それは冗談ではなかった。ディズニーが10日発表した2023年1-3月期(第2四半期)決算には、同社の動画ストリーミング事業をめぐる二つのサプライズがあった。同事業を含む部門の営業損失は6億5900万ドルと、ウォール街の予想を2億ドル近く下回り、同部門が3カ月前に計上した10億ドルよりも赤字が大幅に縮小した。一方、旗艦サービス「ディズニープラス」の有料会員数は1-3月期に400万人減少し、過去最大の落ち込みとなった。170万人増加すると予想していたアナリストには衝撃的だった。決算発表を受け、ディズニーの株価は4%超下落した。