西側諸国では、長い間待ち望まれていた原子力が復活しつつある。米国と欧州で新たな原子炉が稼働し、増設への機運が高まっている。  だが、こうした計画に欠落した大きな要素がある。西側諸国には十分な核燃料がなく、迅速に生産を拡大する能力が不足している。さらに厄介なことに、核燃料を生産する上で極めて重要な材料の最大の供給源は、ロシアおよび同国国営原子力企業ロスアトムだ。同社はロシアによるウクライナ戦争への支援に関与している。