バイデン政権の移民政策により、次のような事態が生じている。・1万人以上の不法移民が9日拘束された。1日としては過去最大だ。・エルパソなど国境付近の都市だけでなく、国境から遠く離れた、民主党が支配するニューヨーク州やシカゴでも緊急事態が宣言されている。避難所や緊急ベッドは収容能力を超えている。ニューヨーク市はセントラルパークに移民向けのテント避難所をつくるかもしれない。・世界中からやって来たさらに何万人もの移民が国境のメキシコ側に待機しており、歩くか泳ぐかして米国入りするのに適切な時期を見計らっている。こうした状況こそ、失政とはどういうものかを示している。バイデン政権は移民政策の崩壊を最小限に抑えようとしており、FOXニュースしか国境地帯の混乱を報道していないとはいえ、ほとんどの米国民が気づかないことを願っている。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて導入された不法移民の即時送還措置「タイトル42」が11日に失効する中、移民が押し寄せ、各都市に負担を強いることなどあり得ない。
【社説】バイデン氏が引き起こした移民災害
国境政策の失敗が痛ましい姿であらわに
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