米政府がウクライナの法執行機関当局者らに、暗号資産(仮想通貨)に関連する捜査のトレーニングを実施している。制裁を受けているロシアの新興財閥(オリガルヒ)が使用する金融ネットワークを標的とすることが狙い。米内国歳入庁(IRS)の犯罪捜査当局によれば、ウクライナの捜査関係者らは11日から来週末にかけ、対面での高度なトレーニングをドイツのフランクフルトで受けている。IRSの犯罪捜査当局は対ロ制裁に関連する違反の取り調べに積極的に参加していて、現在は制裁違反に関する23件の捜査を実施しているという。ウクライナとのパートナーシップはこれら捜査を強化することが目的。ウクライナの経済安全保障当局のエドゥアルド・フェドロフ局長代理は、「われわれは戦場だけでなく、経済面でも侵略国に抵抗する」と述べた。