「自動車業界はあまりにも厳しい」。これは、6日開催された米投資会社バークシャー・ハザウェイの年次株主総会で、電気自動車(EV)へのシフトがもたらす機会についての質問に対するウォーレン・バフェット氏の回答である。数日後、EV新興企業の決算報告が行われたが、同氏に異論を挟むのは難しい。スウェーデンのEVメーカー、ポールスター・オートモーティブは11日の第1四半期決算発表で、今年の見通しを下方修正した。同社によれば、新型SUV(スポーツ多目的車)に使用することになる新しい生産プラットフォームのソフトウエア完成に、大株主のボルボ・カーはさらに時間を要するという。SUV「ポールスター3」の市場投入時期については、従来見込んでいた今年終盤ではなく、来年になるとの見通しを示した。