米電気自動車(EV)メーカーのテスラは、ザック・カークホーン氏が最高財務責任者(CFO)に就任するまで、10年以上にわたり赤字を垂れ流していた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は4年前、決算電話会見の最後に、新CFOは「ザックだ」と名字抜きで紹介した。会見の参加者にはカークホーン氏を全く知らない人もいた。それ以降もカークホーン氏の知名度はそれほど上がっていない。テスラを安定して利益を確保できるEVメーカーに変えた立役者であるにもかかわらずだ。宇宙開発ベンチャーのスペースXとツイッターのトップも兼任するマスク氏が1億3700万人のツイッターフォロワーに自身の考えをぶちまけるのとは対照的に、カークホーン氏のアカウントは非公開で、フォロワーもわずか63人だ。
テスラの利益を支える男、マスク氏ではない
ほぼ無名のカークホーンCFO、社内ではマスク氏の要求を実現する手腕で尊敬されている
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