米電気自動車(EV)メーカーのテスラは、ザック・カークホーン氏が最高財務責任者(CFO)に就任するまで、10年以上にわたり赤字を垂れ流していた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は4年前、決算電話会見の最後に、新CFOは「ザックだ」と名字抜きで紹介した。会見の参加者にはカークホーン氏を全く知らない人もいた。  それ以降もカークホーン氏の知名度はそれほど上がっていない。テスラを安定して利益を確保できるEVメーカーに変えた立役者であるにもかかわらずだ。