無印良品Photo:Diamond

新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行したことで、コロナ禍によって大打撃を受けた業界・企業の業績の完全復活に対する期待が高まってきた。上場70社超、23業界を上回る月次の業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移から、6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする。今回は、2023年4月度の家具・雑貨編だ。

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現在復旧中になりますので、改めてご覧いただけますと幸いです。(2023年5月19日 17:39 ダイヤモンド編集部)

ニトリと無印良品を取り巻く「暗雲」の正体
コロナ5類移行は敵か味方か

 家具・雑貨の主要2社が発表した4月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯ニトリ(ニトリホールディングス〈HD〉)の国内既存店売上高
 4月度:同99.5%(0.5%減)

◯無印良品(良品計画)の直営既存店+オンラインストア売上高
 4月度:同85.8%(14.2%減)

 両社ともに減収している。ニトリと無印良品の上空には「暗雲」が立ち込めているのだ。両社が決算発表会で口にした「危機」の正体とは?