米モンタナ州の知事は17日、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の州内での提供を全面的に禁止する米国初の法案に署名した。今後は法廷闘争に発展する恐れがあり、連邦政府・議会で検討されている全国的禁止措置の行方も左右しかねない。この法案はモンタナ州議会が4月に可決したもので、グレッグ・ジアンフォルテ州知事(共和党)の署名を経て成立した。同法案を巡っては、言論の自由を擁護する、米国自由人権協会(ACLU)などの団体や、中国企業が所有するTikTokから批判が出ていた。モンタナ州の禁止令は来年1月1日に施行される予定。ただ、法的な異議申し立てがあれば、裁判所が差し止め命令を出し、禁止令の施行を遅らせる可能性もある。