韓国のサムスン電子は、自社スマートフォンのデフォルト検索エンジンを当面グーグルで維持し、マイクロソフトの「Bing(ビング)」に変更することはしない見通しだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、サムスンは検索エンジンをグーグルからビングに変更する可能性について社内で検討していたが、中断したという。サムスンは自社スマホにあらかじめ搭載しているウェブブラウザーアプリにグーグルの検索エンジンを採用している。米アルファベット傘下のグーグルは検索エンジンの分野で長年にわたり独占状態にあり、サムスンが自社スマホからグーグルを外せば、ビングにとっては待望の勝利となるはずだった。米オープンAIが開発したチャットボット(自動応答システム)「チャットGPT」の技術を新たに組み込んだことで、ビングは今年に入って勢いをつけている。