2024年の米大統領選が高齢の経験者2人、ジョー・バイデン氏とドナルド・トランプ氏による再対決になりそうな雲行きであることは、現在の米国の政治における不幸な現実だ。国民の大半はこの組み合わせを望まないと話している。この偉大な国はもっと良いことができるのだが、2期目を勝ち取るためにお互いを切実に必要とし、分断を進めるこれらの老人からわれわれを救うのは有権者の責務だ。民主党では、少なくとも今のところ、80歳のバイデン大統領を党の候補者として指名するのが既定路線だ。しかし、ほとんどの民主党員さえも新しい候補者を好んでおり、30%近くが世論調査で、弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏や作家のマリアン・ウィリアムソン氏という中身の薄い人物を党の候補者として支持すると述べている。バイデン氏が出馬を取りやめることはあり得るし、米国が深刻なリセッション(景気後退)に陥るか、バイデン氏の身体または精神面に一層顕著な衰えが見られた場合に、誰か有力な候補者が同氏に挑戦するかもしれないというのも突飛な考えではない。