サウジアラビアとロシアの間で緊張が高まっている。ロシア政府が安価な原油を大量に市場に供給し続けており、エネルギー価格を支えようとするサウジの努力を台無しにしているためだ。事情を知る関係者がこのように語った。石油輸出国機構(OPEC)の事実上のリーダーであるサウジは、西側の制裁に対抗して生産を絞るという公約を完全に実行しないロシアに怒りを表明しているという。サウジ当局者はロシアの高官に苦言を呈し、合意した減産を尊重するよう求めたという。関係者によると、OPECと非加盟主要産油国で構成する「OPECプラス」が6月4日にウィーンで開催する会合を前に、サウジとロシアの摩擦が極めて明白になっている。世界の景気減速がエネルギー需要を圧迫するとの懸念が高まる中、この会合では年後半の生産計画を決定することになっている。