米政府債務上限の一時停止について、現時点で抵抗しているのは民主・共和両党の進歩派や保守派議員に限られているため、ジョー・バイデン大統領とケビン・マッカーシー下院議長(共和、カリフォルニア州)は超党派による十分な支持を得られる見込みだ。一方、手続き上はまだ複数の難所が残っており、政府による初のデフォルト(債務不履行)回避に向けた時間との競争が複雑化する可能性もある。バイデン氏とマッカーシー氏は28日、債務上限を2年間停止し、その期間は政府歳出を削減することで合意。民主党が優先する国内政策向けの歳出が削減される一方、軍事支出は約3%増加することになどが合意に含まれた。両氏は長期間の交渉の後、祝日を含む週末に多くの時間を割き、それぞれの党に合意内容を説明した。ホワイトハウス当局者が民主党議員を議会議事堂に集めブリーフィングを実施する一方、マッカーシー氏は意義ある歳出改革であることを保守派議員らにアピールしている。
米債務上限引き上げ合意、与野党で支持広がる
手続き上はまだ複数の難所が残る
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