米連邦準備制度理事会(FRB)関係者らは、6月の会合で金利を据え置き、夏以降に再び利上げを行う準備をする可能性が高まっていることを示唆した。投資家がここ数日、FRBが6月13・14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を引き上げると予想していたこともあり、2人の政策立案者は5月31日、6月2日発表の雇用統計で労働市場の過熱状態が示されない限り利上げを見送りたいとの考えを公の場で強調した。この戦略によって利上げの間隔が空き、当局者らにとって、10回連続で行った利上げと最近の銀行業界のストレスが経済に与える影響を調べる時間が増えることとなる。FRBは高インフレを抑えるため、2022年3月以降、政策金利を5ポイント引き上げており、直近では5月3日に、16年ぶりの高水準となる5.00~5.25%のレンジに引き上げた。