ラスベガスの目抜き通り「ストリップ」にあるカジノで遊ぶには、以前より金がかかり、勝つことも難しくなっている。ブラックジャックで勝った際の配当金は少なくなり、一部のルーレットの賭けは危険が増した。多くのゲーム・テーブルでは、プレーするのにより多くの金が必要となっている。ブラックジャックのプレーヤーたちは昨年、ラスベガスのストリップでほぼ10億ドル(約1400億円)を失った。これは記録が残る2007年以降で2番目に高い数字だ(ネバダ州ゲーミング管理委員会のデータ)。ラスベガスの一部のカジノは、ディーラーのいるブラックジャックのテーブルを減らし、忙しい時間の賭け金の最低額を上げ、一部のゲームではディーラー側がプレーヤーに対してより有利になる設定にした。業界幹部や研究者、ギャンブラーたちによれば、新型コロナウイルスの流行前にも胴元が有利になるこうした微妙な変更はあったが、それを強化した形だ。