シリコンバレー銀行(SVB)の3月の破綻に始まる銀行セクターの問題は、企業の採用意欲に大きく影響したのだろうか。ひと言で言えば、答えは「ノー」だ。  米労働省が31日発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数(季節調整済み)は1010万件と3月の975万件から増加し、1月以来の高水準に達した。失業率が50年超ぶり低水準となる中で、失業者1人につき1.8件の求人がある計算になる。  これは昨年3月に記録した過去最高の2倍には及ばない。