ニューヨーク、カリフォルニア両州の議会進歩派の愚行に対応するのは容易ではない。しかし誰かがそれをしなければならず、われわれがするしかない。ニューヨーク州の最新のばかげた行動は、70兆ドル(約9750兆円)規模のソブリン債市場を大混乱に陥れようとしていることである。低所得諸国のソブリン債がデフォルト(債務不履行)状態となった場合、民間の債権者の資金回収を制限しようとしているのだ。これは破壊的行為に思えるが、中国はそれを歓迎するだろう。このところソブリン債のデフォルトに陥る国が増えており、近年だけで5カ国ある。これ以外に11カ国のソブリン債が投げ売り価格で取引されている。公募発行されたソブリン債の半分以上には、ニューヨーク州の法律が適用されている。