ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者の拘束などを受け、米国で新たに私的懇談会が発足した。海外で不当に身柄を拘束される米国人が増加している問題の解決に取り組んでいく。米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)が主導する同懇談会は、人質に関する米国の現行政策の強化を模索するとともに、人質をとる行為や不当拘束を抑止するための新たな政府戦略を提案していく。CSISは1日に同懇談会の発足を正式発表する。米政府関係者や不当拘束に関する啓発団体は、ロシアやイランなどの国々が外交のテコ入れとして知名度の高い米国人を拘束し、利用する動きを強めているとみている。ドナルド・トランプ前大統領の下で国家安全保障担当補佐官だったロバート・オブライエン氏と、ジーン・シャヒーン上院議員(民主、ニューハンプシャー州)が懇談会の共同議長を務める。家族やこれまでに解放された人質、法執行機関・国家安全保障の元当局者、外交官、学者、ジャーナリストらも参加する。