米議会上院は1日、31兆4000億ドル(約4355兆円)の政府債務上限を停止する一方、歳出を削減する包括法案を可決した。米国初のデフォルト(債務不履行)の回避に向け、ジョー・バイデン大統領とケビン・マッカーシー下院議長(共和、カリフォルニア州)が取りまとめた超党派合意が支持された。法案は民主・共和両党から支持を集め、賛成63票、反対36票で可決された。法案の支持者らは、国防費や国内支出、エネルギー政策などに関連する懸念はあるものの、政府債務上限を引き上げる必要性がそれを上回ったと述べている。法案は今後ホワイトハウスに送付され、大統領の署名を経て成立する。財務省が債務返済に必要な資金が底を付くと警告していた6月5日まで数日残しての決着となる。