慈善家として活動し、右翼の標的にもなる伝説の投資家ジョージ・ソロス氏(92)が、運用資産250億ドル(約3兆4800億円)の「帝国」のかじ取り役を、息子の一人であるアレクサンダー・ソロス氏(37)に譲った。アレクサンダー氏(通称アレックス)は中道左派の思想家を自称し、一族の富をきまり悪く思いながら成長し、周囲から後継者候補と目されていなかった。アレックス氏は後継者に就いてから初のインタビューに応じた。彼は父親のリベラルな目標を拡大する――ジョージ氏いわく「考え方が似ている」――と同時に、異なる大義も支持していると語った。そこには投票や人工妊娠中絶の権利、ジェンダー平等などが含まれる。アレックス氏は一族の資金力を生かし、米国の左派寄りの政治家を引き続き支援する考えだ。
ソロス氏を継いだ37歳息子の素顔
「父より政治的」と言うアレックス・ソロス氏が一族の財団トップに就任、2024年米大統領選で資金力を使う構え
有料会員限定
あなたにおすすめ