言いたいことがあるのに、言葉がパッと出てこない」「話してるうちに、何が言いたいか見失う
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「幸せになりたいと言っている人」ほど幸せになれない1つの理由Photo: Adobe Stock

「幸せになりたい」と言っている人は、幸せになれない

多くの人が幸せになりたいと口にしています。しかし、そもそも「幸せとは何か?」を自分で理解していなければ、なれるはずもありません。

幸せとはどういう状態なのかが自分でわかっていないので、何をしていいかわからないんです。

どんな項目があれば「幸せ」になるのでしょうか?

お金があれば? 最愛のパートナーがいれば? ハワイに住めれば? 自分が好きな仕事ができていれば?

よくわかりませんね。幸せを考えるときに、どんな項目に目を向ければいいのかが見えていなければ、幸せになる努力もできません。

「幸せ」を定義する

そのため、幸せを定義しなければいけません。どんな条件(要素)が揃えば、幸せになったと言えるのでしょうか?

お金があって、毎日おいしいものを食べられると条件をあげたとしましょう。幸せをそのように定義したわけですね。もちろん、この定義は各個人のものなので、正しいor間違っているということではありません。

ただその条件が意図通りにあげられているかは確認しなければいけません。

「お金があれば」のお金があるという状態は、どんな経済状態を指しているでしょうか?

「お金がある」を言葉通りに受け取ると、1円でも持っていればいいことになります。1円も立派なお金ですからね。もちろん、1円持つことを意味しているのではないことはわかります。

では、いくらなのでしょうか? たとえば「年収1000万円」「不労所得で毎月50万円」など、自分が幸せを感じるための「お金」を表現する必要があります。

揚げ足を取っているのではありません。「お金がある」という条件は、実際には何も指していないことに気づかないといけないんです。

何が正解・不正解ということではなく、大事なのは「なんとなくの表現」で終わらせないことです。