米連邦準備制度理事会(FRB)は14日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを5~5.25%で据え置くことを決定した。前回まで10会合連続で利上げを行ったものの、景気とインフレがさらに鈍化しなければ、7月の次回会合で利上げ再開に動く姿勢をにじませた。FRBが併せて公表した見通しでは、会合参加者の大半が年内にあと2回の利上げを織り込んでいることが明らかになった。経済成長とインフレの見通しも引き上げられた。FRBは政策声明で、政策金利を16年ぶりの高水準である5~5.25%で維持するという決定は短期的となる可能性があると指摘。その上で、今回の会合で目標レンジを据え置くことで「委員会は追加の情報を評価することができる」と述べた。据え置きは全会一致で決定した。