バイデン氏息子の司法取引、再選戦略の障害にPhoto:Drew Angerer/gettyimages

【ワシントン】ジョー・バイデン米大統領の息子ハンター・バイデン氏が司法省との司法取引に応じたことで、ハンター氏の法的な危険性は減るが、大統領にとっては政治的な頭痛の種が増える。野党・共和党はバイデン政権が司法制度の運用でダブルスタンダードを用いていると非難しており、ハンター氏のビジネスに対する調査を継続する構えだ。

 ハンター氏は2017年と18年に期限までに納税しなかった罪を認めた。自伝によると、同氏は当時、ビジネス上の取引で多額の収入を得ており、クラック・コカインへの依存に苦しんでいた。同氏はこの司法取引により、今後2年間、薬物を使用しなければ、銃関連の訴追を逃れることができる。