20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)
西千葉キャンパス
西千葉駅から各施設へは徒歩2~20分。ずいぶん所要時間に差があるのは、それだけキャンパスが広いから。敷地内にはすすけた校舎や研究棟が整然と立ち並び、70年代の巨大団地のよう。付属の幼稚園、小学校、中学校も同居し、賑やかだ。校舎の設備はいかにも国立大らしい。冷暖房は貧弱で、サークル会館は今にも倒れそうな廃屋もどき。「Wi-Fiの環境がクソ。先生も怒るレベル」とか。
でも、全体的に「荒れた」感じはない。普遍教育の総合棟、工学部、理学部などは新しい。国際教養学部棟は異色で、「あじけない学部棟の景観を素敵にしよう」という有志によるプロジェクト団体「LAS GARDEN」が手作りの花壇を設置。内装もおしゃれで、トイレは男女の色分けがされずピクトグラムで性別を示す。学食は麺専門、丼ものなどに分かれた3つのフードコートがある。ライフセンター、略して「ライセン」と呼ばれる売店には、食料、文房具や千葉大グッズなどがズラリ。焼きたてパンがずらっと並んで圧巻だが、「案外まずい」という声も。図書館はガラス張りのおしゃれな空間。大学周辺は閑静な住宅地。駅前には安飯屋が点在。
亥鼻キャンパス
医療系3学部と関連センターがある。薬学部の校舎は新しめの建物。医学部附属病院も隣接している。坂の上にあり、高低差がきつい。
松戸キャンパス
緑に囲まれたのんびりした環境で、実験圃場やフランス式・イタリア式庭園もある。図書館は2019年秋にリニューアル。柏市にある柏の葉キャンパスには、園芸学部に関連する研究施設や植物工場、果樹園などがある。