ロシア人スパイとして活動した疑いでノルウェー最北部で逮捕された容疑者の二重生活は、地球の反対側にあるトウモロコシ・大豆産地のこの町で10年以上前に始まった。ブラジル当局が明らかにした。ノルウェー当局は、ブラジルの身分証明書を所持していた大学の研究者が実はロシア政府に情報を流す潜入スパイだとして、スパイ行為の容疑で訴追した。捜査当局が容疑者のブラジル市民権を調べたところ、パードレベルナルドで不正に入手された出生証明書にたどり着き、ブラジルを起点とした成り済まし犯罪とスパイを巡る典型的な事件であることが分かった。偽造されたブラジルの身分証明書を使用している別のロシア人はブラジルで収監されており、米国でスパイ罪に問われている。オランダ当局は昨年、この男がインターンとして国際刑事裁判所(ICC)に潜入を試みた際に阻止した。やはりロシアのスパイと疑われている3人目の人物は、リオデジャネイロでブラジル人として何年も生活していたが、現在は行方不明になっている。