3位はサントリー食品インターナショナルで、平均年収は1030.9万円、従業員数は501人、平均年齢41.3歳。サントリーグループの中で、清涼飲料を販売・製造する企業です。サントリー天然水、コーヒー(BOSS)、緑茶(伊右衛門)、ペプシコーラ、C.C.レモンなどはおなじみだと思います。社名に「インターナショナル」とあるとおり、日本だけでなく、ヨーロッパ、アジア、アメリカでも地域ごとにそれぞれ清涼飲料ブランドを展開しています。フランスのORANGINA(オランジーナ)もその一つです。
4位は明治グループの持ち株会社、明治ホールディングス。平均年収は1015万円、従業員数は85人、平均年齢44.9歳です。明治グループは食品セグメントと医薬品セグメントに分かれており、食品としてはチョコレートやアイスクリームなどの菓子、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、レトルトカレーや冷凍食品などを製造・販売しています。スポーツ栄養食品の「SAVAS」や「VAAM」、「日常的にたんぱく質を摂取する」というコンセプトのブランド「TANPACT(タンパクト)」も明治のブランドです。
5位は製糖シェアナンバーワンの新会社
DM三井製糖ホールディングス
5位はDM三井製糖ホールディングスで、平均年収977.7万円、従業員数は41人、平均年齢49.2歳。DM三井製糖ホールディングスは、2021年4月に製糖最大手の三井製糖(三井物産系)と大日本明治製糖(三菱商事系)が経営統合してできた持ち株会社です。2022年10月1日にDM三井製糖が誕生、国内製糖トップシェアの企業として、白砂糖、黒砂糖、角砂糖、氷砂糖、機能性甘味料などを製造・販売しています。
6位と7位は大阪に本社を置く企業となりました。6位は不二製油グループ本社で、平均年収949.3万円、従業員数137人、平均年齢43.5歳。植物性油脂や大豆を原料とした食品素材を展開する不二製油グループの持ち株会社です。7位はダイドーグループホールディングスで、平均年収913.6万円、従業員数23人、平均年齢40.1歳。ダイドーグループの中心は、清涼飲料を製造・販売するダイドードリンコです。
8位は日本たばこ産業(JT)で、平均年収897.9万円、従業員数7154人、平均年齢43.4歳。たばこのほか、加工食品や清涼飲料なども販売・製造しています。
9位はキリンホールディングスで、平均年収871万円、従業員数1156人、平均年齢42.7歳。キリンビール、キリンビバレッジなどキリングループの持ち株会社です。
10位は日清製粉グループ本社で、平均年収866.9万円、従業員数372人、平均年齢41.8歳でした。
1位アサヒ、3位サントリー、7位ダイドー、9位キリンと、飲料メーカーが上位に多く並ぶ結果になりました。全123社の平均年収は627万円。123社の内訳を見ると、平均年収が1000万円以上の企業は4社、800万円以上の企業は14社、600万円以上の企業は60社ありました。詳しくは、次ページ以降の表をご覧ください。
(ダイヤモンド編集部 吉岡綾乃)