職場にいる「口数は少ないのに空気を良くする人」と「空気を悪くしてしまう人」の決定的な差とは

2023.7.26 4:13

本多正識

ほんだまさのり

[漫才作家・吉本興業NSC講師]

漫才作家・吉本興業NSC講師
1958年大阪府高槻市生まれ。
1979年にラジオ大阪『Wヤングの素人漫才道場』のコーナーに11本連続で漫才台本が採用されたことがきっかけで漫才作家を志した。その後、大阪シナリオ学校通信教育部を卒業（14期卒）、1983年に漫才作家集団「笑の会」に参加した。1984年にオール阪神・巨人の台本を執筆し、ブレーンの1人となり、漫才師や吉本新喜劇に台本を提供、1991年に読売テレビ『上方お笑い大賞』にて秋田實賞を受賞。1990年にはNSCの講師に就任し、担当した生徒数は1万人を超え、ナインティナイン、キングコング、南海キャンディーズ、ウーマンラッシュアワーなどの芸人を指導した。
『M-1グランプリ』『キングオブコント』では審査員を務め、2017年のNHK連続テレビ小説『わろてんか』では脚本協力・漫才指導で参加した。
近年では自身の体験も踏まえ、著書などで子どもたちに「いじめのない、笑いのある未来を」というメッセージを発信している。
2021年NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』にて特集回放送、2022年NHK『アナザーストーリーズ運命の分岐点』に出演。
現在、『日刊ゲンダイ』にコラム掲載、ポッドキャストで『本多正識の芸人よもやま噺』配信中。主な著書に『素顔の岡村隆史』（ヨシモトブックス）、『笑おうね　生きようね』（小学館）など。

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空気を良くする人の特徴

　対して、空気を良くする人は他人の話や行動に対していいリアクションを取ることができます。いいリアクションとは「相槌を打つ」「笑顔で話を聞く」などの王道のリアクションです。

　いわゆる当たり前の反応ですが、話している側からすると非常に気持ちがいいもので、「この人にもっと話を聞いてほしい！」と自然と思うようになります。

　たとえば、皆さんが旅行から帰ってきて、その土産話をするとします。無表情で話を聞く人と笑顔で話を聞いてくれる人どちらに話を聞いてほしいでしょうか。当然後者だと思います。

　これはお笑い番組でも同じことが言えます。お笑い番組の司会をする芸人はおしゃべりが上手いように見えて、実はそれ以上にゲストから話を聞き出すのが上手いのです。

　いいリアクションを取ることで、ゲストが話をしやすい空気をつくり、「話していて楽しい！」と相手に思わせるのです。

　つまり、いるだけで空気を良くする人は決しておしゃべりでなくとも、人が話しやすいリアクションを取ることで、まわりの人を楽しませているのです。相槌を打つなどのシンプルなアクションで構わないので、リアクションを取って、相手の話が自分に伝わっていることをしっかりと表現していきましょう。

　コミュニケーションに自信がない方でも実践できることなので、意識していただけると嬉しいです。

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