警察の「やりすぎ職務質問」6時間半ぶっ続け、勝手にガサゴソ…「違法」認定も画像はイメージです(hamahiro / PIXTA)
*本記事は弁護士ドットコムニュースからの転載です。

「職務質問」は警察官にとって最大の武器といわれる。発生した犯罪をどれだけ完璧に解明しても、声かけ一つで「犯罪を未然に防ぐ」という成果には及ばないためだ。

 警察は長年職務質問の技能伝承に力を入れている。警察庁からの通達のもと、各都道府県で組織的な訓練を継続的に実施。「適正な職質」の実現に努めているとされる。

 その背景には裁判で「違法な職質」としばしば認定されてきた過去がある。これまでどんな職質が裁判所で違法とされてきたのか。判例で振り返ってみたい。