“自分の強み”を見つけられた子の親が守る「たった1つのルール」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

子育て・教育は何をもって「成功」とすれば良いのか。多くの親御さんの悩みです。学歴、就職、収入、知名度…尺度は人によってさまざまですが、私は「自身の強みを見つけられるかどうか」にかかっていると思います。子どもの強みを見つけるため、親が守るべき「たった1つのルール」を解説します。(TLC for Kids代表 船津 徹)

 教育の「ゴール」とは何でしょうか。何をもってして、「教育は成功」とすれば良いのでしょうか?東大、京大、慶應などの難関大学に入ることでしょうか? 名の知れた一流企業に就職することでしょうか? メディアに登場して有名になることでしょうか? それとも、高い年収を得ることでしょうか?

 さまざまな回答が浮かんでくると思いますが、私は、教育のゴールをこう定義しています。

「子どもが自分の強みを見つけて、自分の人生を選択できるようにすること」

 教育のゴールは、受験や就職などではありません。当然、親が望む進路を歩んでもらうことでもありません。社会に出ていく子どもが、「自分はこう生きたい」という夢を描き、その目標に向かって自分の人生を突き進んでもらう。そのための準備を整えることが、教育のゴールです。

親の仕事は「強み」を見つけ
育ててあげること

 子どもが自分らしく自己実現できるようにする。そのプロセスで欠かせないことが、子どもの「強み」を見つけて、それを伸ばす環境を与えることです。子どもが自分の強みに自分で気づくことは少ないですから、最も身近な親が子どもの強みを見つけて、言葉で伝えて、能力を高めてあげることが大切です。

 強みを勉強に関わる領域で探す必要はありません。理由は後述しますが、子ども時代を「勉強だけ」で過ごすのはむしろ危険です。

 実は、親が絶対に間違えてはいけないルールが1つだけあります。