同僚を見つめる男性写真はイメージです Photo:PIXTA

職場で「群れない一匹狼」こそ仕事ができる優秀な社員だと思っていませんか?実は、同僚をライバル視し、情報共有を避けて「敵」と見なす会社員には、キャリアやメンタルを脅かす『大きすぎる代償』が待ち受けています。職場の人間関係を切り捨てて孤立を選ぶと、どのような末路を辿るのでしょうか。一流の研究機関が明かした、本当に成果を出し続けるトップパフォーマーたちの“意外な共通点”と働き方の罠に迫ります。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人

孤高の「できる人」は幻想
職場を敵に回す人の末路

「仕事ができる人は、孤高の一匹狼である」 そんなイメージを持っている人は少なくないかもしれません。

 ドラマや映画でも、優秀な人物はどこか近寄りがたく、群れず、周囲に流されず、ひとりで成果を出す存在として描かれがちです。職場でも、同僚と必要以上に打ち解けず、クールに仕事をこなす人を見ると、「あの人はできる人なのだろう」と感じることがあります。

 しかし、現実の職場では、少し違います。

 問題なのは、ひとりで集中することではありません。内向的な人や、黙々と仕事を進める人の中にも、優秀な人はたくさんいます。同僚を「仲間」ではなく「敵」や「競争相手」と見なし、情報共有や協力を避けてしまうことが問題なのです。

 仕事は、個人競技に見えて、実際にはかなりの部分が団体競技です。自分ひとりの能力だけで完結する仕事はほとんどありません。必要な情報を誰から得られるか。困ったときに誰が助けてくれるか。自分の仕事を誰が引き継げるか。そうした社内の協力関係が、成果に大きく影響します。