まわりをやる気にさせる人の特徴

 対して、まわりをやる気にさせる人は、同じケースでも、まず最初に相手の忙しさを確認するところからはじまります。相手の負荷をなるべく減らせるように依頼ではなく相談からはじめることで、相手をなるべく不快にさせないようにしているのです。

 加えて、「なぜその人にお願いしたいのか」を明確に伝えることで、嫌味なくその人のモチベーションを上げます。

 たとえば、「大事なお客さんだから一番仕事が丁寧な〇〇さんにお願いしたい」「前回の仕事がすごく好評だったからまたお願いしたい」と相手の良いところをストレートに伝えることで、お願いをされた側も「自分にしかできない仕事だ」と気持ちよく仕事を引き受けることができます。

 つまり、まわりをやる気にさせる人は、相手のことをしっかりと考えたうえで、その人の長所を引き出そうとするのです。

 すると、まわりの人も「この人のためだったら頑張りたい」「良い仕事をしてみせる」と高いモチベーションを自然と保てるようになります。

 ちょっとした意識だけで劇的に変わることですから、頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。