写真:郵便局の看板Photo:PIXTA

郵便局に「満期があるタイプ」の貯金をしていた人にとって、衝撃の事実が進行している。満期から約20年たつと自分のお金が消えてなくなり、二度と引き出せなくなってしまうのだ。いったい何が起きているのか?「休眠預金とは別物」のひどい話について今回はお伝えしたい。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)

自分の貯金が消えてなくなる…
そんなことが本当にあるの?

 昨年秋以降、朝日新聞で「消えた郵便貯金」と題するコラムが不定期で連載されている。郵便局に貯金したお金が満期から約20年で権利が消滅し、元金・利息ともに引き出せなくなることについて問題提起をする記事だ。

 自分のお金を長年放っておくと消えてなくなってしまうとは、にわかに信じがたい。この衝撃の事実はどういうことなのか解説しよう。

 高齢な人に該当者が多いと考えられるので、夏の帰省の折に親にも伝えて、「貯金の消滅」を防ぐことをお勧めしたい。