ランキングのワースト5位を
千葉県勢が独占
「ふん便性大腸菌」が多い海水浴場ランキング1位となったのは、千葉県鋸南町(きょなんまち)の海水浴場、勝山だった。ふん便性大腸菌群数は280個/100ml。水質格付けは「B」となっている。
勝山は砂浜からの眺めが良く、天気の良い日は富士山が見えるというが、今回のランキングではワースト1位となった。
ランキング2位は、千葉県九十九里町の海水浴場、真亀である。ふん便性大腸菌群数は220個/100ml。水質格付けは「B」となっている。
首都圏からの交通の便が良く、江戸時代から地曳網(地引き網)漁業が続くなど、海水浴以外にも魅力のあるエリアだ。だが、残念ながら、ふん便性大腸菌群数では全国ワースト2位となってしまった。
ランキング3位は、同じく千葉・九十九里の不動堂。ふん便性大腸菌群数は160個/100ml。水質格付けは「B」である。
この海水浴場は、九十九里有料道路の「不動堂インターチェンジ」近くにあり、こちらも交通の便が良いのが特徴だ。都心からも比較的遊びに行きやすいが、2022年のランキングではふん便性大腸菌群数が26個/100ml(43位)だったにもかかわらず、大きく順位が跳ね上がってしまった。
これらの他にも、4位は大貫中央(千葉県富津市、130個/100ml)、5位は白子(千葉県白子町、120個/100ml)が入り、ワースト5を千葉県の海水浴場が“独占”する結果となった。
さらにワースト10においても千葉県の海水浴場が大半で、千葉県以外の海水浴場では、熱川YOU湯ビーチ(静岡県東伊豆町、110個/100ml)と新設鰺ヶ沢(あじがさわ、青森県鰺ヶ沢町、110個/100ml)が、同率6位でランクインしたのみだった。
なお、ランキング完全版には一部、海に面していない自治体の「川や湖沼の水浴場」も含まれている。埼玉県、群馬県、長野県、奈良県などの水浴場はランクインしたのか――。海のない自治体に住む人も、ぜひチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 清水理裕、濵口翔太郎)