子どもたちが生きる数十年後は、いったいどんな未来になっているのでしょうか。それを予想するのは難しいですが「劇的な変化が次々と起きる社会」であることは間違いないでしょう。そんな未来を生き抜くには、どんな力が必要なのでしょうか? そこでお薦めなのが、『世界標準の子育て』です。本書は4000人を超えるグローバル人材を輩出してきた船津徹氏が、世界中の子育ての事例や理論をもとに「未来の子育てのスタンダード」を解説しています。本連載では、船津氏のこれまでの著書から抜粋して、これからの時代の子育てに必要な知識をお伝えしていきます。
学びは、学校や塾で習うものではなく、「親が教えるもの」と考える
もし現在進行形でお子さんが「勉強嫌い」で悩んでいる方がいれば、テストの点数ではなく、子どもの勉強に向き合う態度に目を向けてみてください。
集中力を欠いていることがすぐにわかるはずです。
教科書を読む段階で集中力を欠いている場合には、子どもが勉強している内容について親も一緒に勉強してあげてください。
一緒に教科書を読み、言葉の意味を正しく理解しているのか、背景知識が十分にあるか、一つひとつ確認していくとよいでしょう。
親が真剣に向き合えば、必ず子どもはついてきます。
これまで、様々な人の子ども時代についてインタビューしてきましたが、優秀な人のほとんどに共通していたのが「勉強は親から教えてもらった」ということです。
親と一緒に学ぶこと、それだけで子どものやる気は増すのです。塾や家庭教師に任せるよりも、まずは親が子どもに一生懸命付き合ってあげてください。
その一生懸命さは、子どもに伝染します。1日10分で構いません。どんなに忙しいという親でもそのくらいの時間を子どもの勉強に付き合うことはできるはずです。
学びに向かい合う態度は、学校が与えてくれるものではありません。まずは誰よりも、親が与えてあげるものなのです。
子どもの習慣を作るとは、結局のところ「親がどんな習慣を持っているか」だと、胸においていただきたいと思います。
(本原稿はToru Funatsu著『すべての子どもは天才になれる、親(あなた)の行動で。』から一部抜粋・編集したものです)