米アマゾン・ドット・コムは独自に企画・開発したプライベートブランド(PB)を多数削減している。反トラスト法(独占禁止法)当局の監視をかわし、利益の拡大を狙う動きだ。複数の関係者によると、アマゾンはここ1年で30あったアパレル専門PBのうち27の廃止を決定した。その一部は当面はアマゾンのサイトでの販売を続けるが、在庫がなくなれば打ち切る。残るアパレルPBは「アマゾン・エッセンシャルズ」、「アマゾン・コレクション」、「アマゾン・アウェア」の3つだけになる。アマゾンは家具のPBも廃止する計画だ。その他の分野で削減するPBの数は不明だが、多彩な家庭用品やハイテク周辺機器を手がける「アマゾン・ベーシックス」を今後も主軸に据える。