パターン2 選択肢を提示する

 2つ目のパターンは、選択肢を提示するやり方です。相手が無茶振りをしてきたときに、まともに対応するもの面倒くさいくらい忙しいときは誰にでもあります。一からこちらの状況を説明するだけ時間の無駄!というときは、「ここまでだったらできますけどどうします?」とこちらから選択肢を提示しましょう。

 なんでも一方的にやらせられると考えている相手に選択肢を提示すると、相手を牽制できるのと同時に、ちゃんと考えさせることができます。

 たとえば、「資料つくりますけど、このスケジュールだと、クオリティはガクッと下がりますが、良いですね?」と答えたとしましょう。

 もし、この質問に相手が「はい」と言ってしまうと、それは「クオリティが低くてもいいという決定」を相手はしてしまったことになります。なにかあったときの責任を恐れてほとんどの人がここで、「それならやっぱりいいや」となります。

 ここでのポイントは相手に選択肢を提示することで、あくまで決定権や責任は相手にあることを自覚させることです。無茶振りされたうえに、「クオリティが低い!」と怒られたらたまったもんじゃないですから、何かあったときに意識してみてください。

 高圧的な人に振り回されないように2つのパターンを使っていただけると幸いです。