今年9月1日、関東地方に大きな被害をもたらした関東大震災の発生からちょうど100年たった。その間、幾度も大地震が起こり、全国各地に爪痕を残してきた。いつまた来るか分からない地震への対策は必須だ。今回、不動産情報サービスのアットホームが加盟店に調査し、賃貸の部屋を探す人がしておくべき地震への備えをランキング化。それを基に防災のポイントを分析する。(ダイヤモンド・ライフ編集部)

賃貸の部屋を探した人で
防災意識があったのは4割程度

 近年、地震や大雨、台風などによる被害が拡大する中、防災意識が高まっている。もし分譲住宅を買う場合、終の棲家となるため建物の立地や構造、設備などについて自ら勉強したり、不動産のプロに話を聞いたりする機会も多いだろう。

 一方、賃貸住宅の場合、部屋を探す際に家賃相場や駅からの距離などは意識する。だが、不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)の2021年の調査によれば、全国の18~29歳の学生・社会人のうち防災を意識して部屋を探した人は19年に比べて少し増えたが、学生全体で46.2%、社会人全体で43.5%と半数に満たなかった。

 今回、同社は賃貸仲介・賃貸業を主業務としている全国のアットホーム加盟店を対象に、「賃貸住宅でも手軽にできる地震への備え」「地震に備えるためにチェックすべき物件情報」「地震に備えるためにあると安心な設備」を調査。そのトップ10ランキングと注意点についてを見てみよう。

アットホーム株式会社が2023年6月30日~7月7日、インターネットによるアンケート調査を実施。賃貸仲介・賃貸業を主業務としている全国のアットホーム加盟店662店が対象で、有効回答数は662サンプル。
賃貸の部屋探しで見落としてはいけない「地震への備え」ランキング!手軽にできる2位は避難場所・経路の確認、1位は?