副業コンサルタントとして、主宰の副業・起業スクールで多くの副業家を輩出・支援してきた下釜創氏は、「一生後悔しない副業の始め方、選び方、続け方」があると言う。下釜氏のはじめての書籍『やりたいことは「副業」で実現しなさい』では、「あなたのなかにすでにあるスキル、眠っているスキルを活かした副業」を目指そうと説く。本連載では、話題の書の中から具体的なスキル、考え方を紹介していく。今回は、絶対やってはいけない副業の5大特徴についてです。
絶対やってはいけない副業を消去法でチェック
長年、会社員生活を続けてきた人は、副業がいいと言われても、何を始めたらいいのか見当もつかないでしょう。
そこで大切なのは、どんな副業を始めるかを考える前に、どんな副業に手を出してはいけないかを消去法でチェックすること。絶対にやってはいけない副業があるのです。
それには次の5つの特徴があります。
❶在庫を抱える
❷人の信用を失う
❸初期費用・固定費がかかる
❹すぐに辞められない
❺お金だけでやりがいがない
なぜダメなのか。順番に説明していきましょう。
❶在庫を抱える
ネットワークビジネスや転売ビジネスなどでは、売れ残りを在庫として抱えるリスクがあります。
在庫を持つとそれを保管する場所が必要ですし、在庫が目論見通りにさばけない場合、保管コストがかさむこともあり得ます。
❷人の信用を失う
お金以上に失ってならないものは、何か。それは人の信用です。
信用を築くには多くの時間を要しますが、それを失うのは一瞬。マルチ商法まがいのネットワークビジネス、怪しい情報商材のセールス、生命保険の代理店セールスなどの強引な勧誘により、親しい友人や知人を失ったという悲しい話をよく見聞きします。
親しい友人や知人は、他の何物にも代え難い一生の財産。それを失うほど、愚かなことはないと私は思っています。
❸初期費用・固定費がかかる
オフィスを構えたり、人を雇ったりしないと成り立たないビジネスには、初期費用や固定費がかかります。
100%成功する保証はどこにもないのに(むしろ失敗する可能性だってあるのに)、初期費用・固定費のようなコストがかかってしまうと、「早く利益を上げなければ、赤字だ!」という焦りにつながり、本当にやりたいことを追求するのではなく、お金を稼ぐことに主眼が移りがちです。
始めるのにお金がかかる副業は、選択肢から外すべき。失っても生活には響かない余裕資金でカバーできるならまだしも、借金をしないとできないような副業はNG。以前の記事で触れたように、副業にはいくつかのステージがあり、初めは稼ぎがゼロからのスタートであり、それがお小遣いステージ(月収5万円)、本業ステージ(月収30万円)に達するまでには、時間を要するからです。