「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

お金が不思議と集まる魔法の言語化Photo: Adobe Stock

人生の目的や夢を言語化しよう

 エジソンが京都産の竹を使って白熱電球を完成させた日にちなんで、10月21日は「あかりの日」となりました。「道具としてのあかり」は日常生活に欠かせませんが、「あかり」が大切なのは日常生活だけではありません。動物と違って、ヒトには「人生を照らすあかり」も欠かせないからです。

 2つ目の稼ぎ口を見つけた人の多くは、自分本来の人生を歩めるようになります。なぜなら2つ目の稼ぎ口こそが心底「やりたいこと」であり、人生の目的や夢と表裏一体だからです。人生の目的や夢が言語化された瞬間に、その言葉が「人生を照らすあかり」となります。

 ヒトは、休んでいるとき以外は原則として、「仕事」「家事」「育児」「勉強」をしています。人生の目的や夢を言語化できると、仕事を始めとする大切な活動が照らされて、人生の質が格段に高くなります。はたしてあなたは、言語化できていますか?

言語化するだけで、人生に一貫性が生まれる

 しっかり言語化できていると、心底「やりたいこと」が見つかります。毎日「やりたいこと」に取り組めるのですから、やらされ感はありません。軸足がブレないので、人生に一貫性も生まれます。

 逆に、言語化できていないと、どうなるのか?

 たとえば「仕事」であれば、働く目的がもっぱら「お金のため」になってしまいます。稼ぐことが主目的となって、一番大切なことが眼に入らなくなりますから、馬車馬と同じです。その途端に、人生のコントロール権を失ってしまう。何のために生きているのか訳が分からなくなり、無気力になるか、刹那的な生き方になってしまうのです。

 サラリーマン時代の私が、まさにそうでした。この状態に陥ると、世の中に対して斜に構えるようになります。悪いのは世の中の仕組みであり、自分は被害者だと思いこんで、酒量と愚痴ばかりが増え始めるのです。そんな仕組みを作り上げた権力者や利権保持者の思うツボです。

自分の人生をコントロールする

 ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)で、阿部寛さん扮する桜木先生のこんな名ゼリフがあります。

「誰かのせい、国のせい、時代のせい……、他人をたたき、批判して、文句を言って、何が変わる?」「ルールを作っているやつらはな……、この状況がおいしいからこういう仕組みにしてんだ。なぜ社会はこうなってんのか、だれがどんな意図でこんな仕組みを作ったのか、本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつけろ! そのとき始めて、馬車馬は人間になれる」

 ドラマではこのあと、だから「勉強しろ」と続くのですが、同じように大切なのが「人生を照らすあかり」を見つけることなのです。

 もちろん、「税金をばらまいて利権保持者だけが潤う世の中の仕組み」が諸悪の根源であることは、まぎれもない事実です。でも、どんなに愚痴をこぼして批判しても、世の中は簡単には変わりません。それよりも、自分自身の人生をコントロールするほうが圧倒的に手っ取り早い。では、そのために、どうすればいいのか?

 それが、人生の目的や夢を言葉にすることなのです。なぜなら、言語化さえできれば、その言葉が「人生を照らすあかり」になるからです。「人生を照らすあかり」さえ見つけられれば、自分の人生を取り戻すことができる。権力者が作ったレールの上を歩かされ、利権保持者から搾取され続ける人生から脱出できるのです。

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。